氷見キリスト教会

人々の憩いの場となる、キリストの愛に満ちた教会です。

比類なき真珠(神からの贈り物)

 昔のインドでのこと。ランパウという名の真珠取りのおじいさんとアメリカから来た宣教師とが出会ってから2年後の話しです。

 おじいさんには家族がなかったので、その宣教師はそれまでの2年間に、色々とおじいさんの力になってあげたのでした。そして、次第におじいさんは宣教師に心を開くようになり、彼の語る「キリストの救いの福音」をよく聞くようになったのです。

 おじいさんは、本当の神様がおられること、神の御子イエス様がおじいさんの罪のために死なれたこと、そして、イエス様が死後三日目に復活されたことはよく分かったのでした。しかし、おじいさんは、イエス様を信じるだけで救われるということがどうしても理解できませんでした。

 ある日、おじいさんは大切な話しをするために、自分の家に宣教師を招きました。宣教師がおじいさんの家を訪ねると、おじいさんは部屋の奥から、とてつもなく大きな真珠を持ってきたのでした。そして、おじいさんは宣教師に招いた訳を話し始めました。

 「私には一人の息子がいたんです。それはもう素晴らしい腕前の真珠取りだったんだが、その息子はこの大きな真珠を取るために息の限界をこえ、あまりにも長く水に潜りすぎてしまったのです。そのために、それからすぐに死んでしまいました。」

 おじいさんはうなだれ、全身が小さく震えていました。

「それからずっと、この真珠をとっておきました。でも、わしは、これから巡礼の旅に出かけ、もう帰ってくることができないかもしれません。だからこの真珠を、わしの一番の友達の先生にもらってもらおうと思ったんです。」

 驚いた宣教師はその時、新しい考えが浮かびました。

「ランパウさん!何という素晴らしい真珠なんでしょう!これは驚くべき真珠ですよ!お金を払いましょう。一万ドルぐらいでどうでしょうか?」と宣教師は言いました。

「先生」全身を硬直させながら、おじいさんは言いました。「お金なんかで売れません・どんなにお金を積まれたって、嫌です。わしにはかけがえのないものです。お金にはかえられません。市場で何百万ドルの値が付いても手放せません。あなたにお売りするんじゃないんです。贈り物としてどうぞ受け取ってください。」

「いいえ、ランパウさん。私には受け取れませんよ。私は、欲しい真珠を、そんな風に手に入れたくないんですよ。多分、私は高慢ちきなんだろうけれども、そんなんじゃ安っぽすぎますよ。支払わなければなりません。それを手に入れるために働かなければなりません。」

 おじいさんは唖然とした。

 「先生、少しも分かっていただけないんですね。わしの一人息子がこの真珠を採るために死んだんですよ。だから、どんなにお金を積まれたって売りたくないんです。売ることはできません。差し上げることしかできません。」

 宣教師は、おじいさんの手をとってこう言いました。

「ランパウさん。私が今言っていたことは、そっくりそのまま、あなたが神様に向かって言っていたことなんですよ。」

 真珠取りのおじいさんは、長い間、宣教師の顔を見つめていました。それから、次第に宣教師の言うことが分かってきたのです。

 「神様は、何かと引き替えに救いをくださるんじゃないんですよ。その救いは非常に高価なもので、最愛の御子イエス様のいのちがかかっていて、値段は付けられないものなんです。何百万ドル積んでも、何百年生きて働いても、何百回、巡礼を繰り返したって、イエス様のいのちと引き替えになるものはないのです。ただ、罪人のあなたのために、神様がくださった愛のしるしとしてお受けすることができるだけなんです。もちろん、この真珠は本当にもったいないと思って、ありがたくいただきますよ。ランパウさん。あなたも神様がくださる、大きな、天国という賜物をお受け取りになりませんか?」

 大粒の涙がおじいさんのほおを流れました。ついにおじいさんは理解したのです。

「先生。やっと分かりました。この2年間、わしにはイエス様の教えは納得できましたが、その救いがただで与えられると言うことだけは、どうしても信じられませんでした。やっと分かりました。お金でも買えない。働いても手に入らない。それほど尊いものがあるんですね。先生。今、イエス様の救いをお受けします。

その名

チェ・ドクシン
「あなたを愛す」より

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。 ヨハネ3:16

あなたを愛す

神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。

私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。

ヨハネ4:9,10

共に

わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。

わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます。

ヨハネ10:10,11

 

 

 

あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。

エペソ2:8

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